2021年10月19日 / 最終更新日 : 2021年10月19日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『婉という女』大原富枝(1912〜2000年) 文学でたどる日本の近現代(22)在米文芸評論家 伊藤武司 土佐藩・野中兼山の娘 幕末の土佐藩といえば坂本竜馬や中岡慎太郎、武市半平太等が思い浮かぶ。明治に入ってからも高知からは板垣退助、後藤象二郎、中江兆民など幾多の歴史 […]
2021年9月20日 / 最終更新日 : 2021年9月20日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『華岡青洲の妻』有吉佐和子(1931〜84年) 文学でたどる日本の近現代(21)在米文芸評論家 伊藤武司 「才女の時代」 昭和30年代、「才女の時代」という言葉が流行した。若い女性作家が二人出現したのが発端で、それが曽野綾子と有吉佐和子。同年生まれの両者は、信仰も同じ […]
2021年7月19日 / 最終更新日 : 2021年7月19日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『秀吉と利休』野上弥生子(1885〜1985年) 連載・文学でたどる日本の近現代(20)在米文芸評論家 伊藤武司 漱石を師と仰ぎ 野上弥生子は明治18年、大分県臼杵の商家の娘として生まれ、かなり活発な少女時代をすごした。明治33年、16歳で上京し、キリスト教系の明治女学 […]
2021年6月19日 / 最終更新日 : 2021年6月19日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『豊饒の海』三島由紀夫(1925〜70年) 連載・文学でたどる日本の近現代(19)在米文芸評論家 伊藤武司 憂国忌50年 憂国忌50年の昨年、各種雑誌はこぞって文豪三島由紀夫の特集を組み、出版や放送もあいついだ。とにかくあの事件はショッキングであった。昭和45年1 […]
2021年5月16日 / 最終更新日 : 2021年5月16日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『1Q84(ichi-kew-hachi-yon)』村上春樹(1949年〜) 連載・文学でたどる日本の近現代(18)在米文芸評論家 伊藤武司 『風の歌を聴け』は村上春樹が作家デビューをした1979年の作品。主人公の大学生と親友がある夏を過ごすリアリズム手法による青春物語である。その時期、村上は大 […]
2021年4月16日 / 最終更新日 : 2021年4月16日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『山椒魚』井伏鱒二(1898〜1993年) 連載・文学でたどる日本の近現代(17)在米文芸評論家 伊藤武司 繊細で洒脱な人 一流作家として一家をなした井伏鱒二は、その風貌もさることながら、繊細、かつ洒脱で茶目っ気たっぷりな人だった。なかなかの苦労人で、人間的な魅 […]
2021年3月18日 / 最終更新日 : 2021年3月18日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『戦艦武蔵』吉村昭(1927〜2006年) 連載・文学でたどる日本の近現代(16)在米文芸評論家 伊藤武司 武蔵は戦争の象徴 戦史記録文学というジャンルを開拓した作家に吉村昭がいる。『零式戦闘機』『大本営が震えた日』『陸奥爆沈』『空白の戦記』『深海の使者』など。 […]
2021年2月19日 / 最終更新日 : 2021年2月19日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『砂の器』松本清張(1909〜92年) 連載・文学でたどる日本の近現代(15)在米文芸評論家 伊藤武司 推理小説の最高傑作 松本清張が初めて長編推理小説にとりくみ、時刻表のミステリー『点と線』を出すと、たちまち清張ブームが巻き起こった。続いて『眼の壁』『ゼロ […]