2020年4月15日 / 最終更新日 : 2020年4月15日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『砂の女』安部公房(1924〜1993年) 文学でたどる日本の近現代(8)在米文芸評論家 伊藤武司 前衛的な未来小説 『砂の女』は、38歳の安部公房(こうぼう)の名を一躍世界に知らしめた前衛的、未来的な小説で、多くの言語に翻訳され映画化もされた。安部の作風は、特 […]
2020年3月15日 / 最終更新日 : 2020年3月15日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『レイテ戦記』大岡昇平(1909〜88年) 文学でたどる日本の近現代(7)在米文芸評論家 伊藤武司 戦闘で負傷、捕虜に 育ちのよさを感じさせる若いころの面立ち、壮年になってからの端正で精悍な風姿から想像されるが、大岡昇平は東京の山の手育ちで、江戸っ子的気風を合わ […]
2020年2月19日 / 最終更新日 : 2020年2月19日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『苦海浄土』石牟禮道子(1927〜2018年) 文学でたどる日本の近現代(6)在米文芸評論家 伊藤武司 水俣病は公害の典型といわれ、国に認定されてから60年以上が経過している。近代化がもたらす公害は、国家の近代化や文明化とともに発生し、今日では世界各地で社会問題化す […]
2019年12月12日 / 最終更新日 : 2019年12月14日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 評論『惜しみなく愛は奪ふ』有島武郎(1878〜1923年) 文学でたどる日本の近現代(5)在米文芸評論家 伊藤武司 有島武郎(たけお)は一種つかみどころのない人物といわれてきた。そうした評価は、彼のたどった経歴や思想的遍歴を一瞥するとある程度は首肯できるように思われる。 作家 […]
2019年11月19日 / 最終更新日 : 2019年11月21日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『走れメロス』太宰 治(1909〜48年) 文学でたどる日本の近現代(4)在米文芸評論家 伊藤武司 質の高い豊かで幸福な人間生活を送るためには様々な条件をそろえなければならない。社会的位置、収入、生活環境など色々と思いつくが、より内的な要件は、家族の絆や、対社会 […]
2019年10月20日 / 最終更新日 : 2019年11月21日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『海鳴りの底から』 堀田善衛(1918~98年) 文学でたどる日本の近現代(3)在米文芸評論家 伊藤武司 『海鳴りの底から』は、徳川時代初期の島原の乱を民衆の目からみつめた歴史小説であり、かつ、評論である。作者の堀田善衛は、学生時代から島原の乱に大きな興味をいだいていた […]
2019年9月20日 / 最終更新日 : 2019年11月26日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 論文「十二支考」 南方熊楠(1867〜1941) 文学でたどる日本の近現代(2)在米文芸評論家 伊藤武司 今日、南方熊楠(みなかたくまぐす)の名は、時代に先駆けてエコロジーの名称を使用した先駆者として日本社会に喧伝されている。神童といわれた幼少時代から抜群の記憶力の持 […]
2019年8月20日 / 最終更新日 : 2019年11月26日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『楡家の人びと』 北杜夫(1927〜2011) 文学でたどる日本の近現代(1)在米文芸評論家 伊藤武司 北杜夫は多面的な顔をもつ作家である。芥川賞を射止めた時の顔は本格的な純文学の顔、その後の「マンボウ」シリーズは、動植物などの該博な知識をもりこんだ随筆群。また、ペ […]