2024年12月21日 / 最終更新日 : 2024年12月21日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『出孤島記』『魚雷艇学生』『死の棘』島尾敏雄(1917~86) 連載・文学でたどる日本の近現代(52・最終回)在米文芸評論家 伊藤武司 戦争体験を小説に 島尾敏雄は大正6年、横浜市戸部町に輸出絹織物商の父母の長男として誕生。関東大震災で家を焼失し、病弱で困難な生い立ちを経験する。小学 […]
2024年11月20日 / 最終更新日 : 2024年11月20日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『笹まくら』『輝く日の宮』丸谷才一(1925~2012) 連載・文学でたどる日本の近現代(51)在米文芸評論家 伊藤武司 ジョイスの影響 丸谷才一(まるやさいいち)は大正14年8月、山形県鶴岡市に、開業医の丸谷熊次郎と妻・千の次男として生まれた。旧制鶴岡中学校(現・山形県立鶴岡 […]
2024年10月20日 / 最終更新日 : 2024年10月20日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『幼児狩り』『美少女』『蟹』『不意の声』河野多惠子(1926~2015) 連載・文学でたどる日本の近現代(50)在米文芸評論家 伊藤武司 谷崎潤一郎の影響 河野多惠子は大正15年、大阪道頓堀の椎茸問屋に5人兄妹の二女として生まれた。13歳のころから谷崎潤一郎や泉鏡花の小説を読み漁り、ことに谷崎 […]
2024年9月23日 / 最終更新日 : 2024年9月23日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『火車』『理由』宮部みゆき(1960~) 連載・文学でたどる日本の近現代(49)在米文芸評論家 伊藤武司 普遍的なテーマ 宮部みゆきは昭和35年、東京都江東区のサラリーマンの家庭に生まれた。エッセー集『平成お徒歩日記』によれば、深川に生まれ育った生粋の四代目であ […]
2024年8月25日 / 最終更新日 : 2024年8月25日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『蒼穹の昴』『鉄道員(ぽっぽや)』浅田次郎(1951~) 連載・文学でたどる日本の近現代(48)在米文芸評論家 伊藤武司 『蒼穹の昴』 直木賞作家・浅田次郎は1951年、東京都中野区の生まれ。山の手や下町で引っ越しを繰り返し、生粋の都会っ子として成長した。幼少から本の虫で、入学 […]
2024年5月19日 / 最終更新日 : 2024年5月19日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 ショートショート集『ボッコちゃん』星 新一(1926~97) 連載・文学でたどる日本の近現代(47)在米文芸評論家 伊藤武司 ショートショートの第一人者といえば星新一。もっといえば、日本でこの分野におけるパイオニアが星である。芥川龍之介、志賀直哉、川端康成、安岡章太郎、阿刀田高ら […]
2024年4月19日 / 最終更新日 : 2024年4月19日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『雁の寺』『越前竹人形』水上勉(1919~2004) 連載・文学でたどる日本の近現代(46)在米文芸評論家 伊藤武司 今年は没後20年 今年は、水上勉(みずかみ・つとむ)の没後20年にあたる。名作『雁の寺』で直木賞を得た水上は、大正8年、福井県大飯郡本郷村(現・おおい町)の […]
2024年3月17日 / 最終更新日 : 2024年3月17日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『回廊にて』『背教者ユリアヌス』『西行花伝』辻邦生(1925~99) 連載・文学でたどる日本の近現代(45)在米文芸評論家 伊藤武司 『回廊にて』 辻邦生は大正14年、東京市本郷で誕生。代々山梨県石和の医家で母方も医師の家系である。19歳で松本高等学校理科乙類(現・信州大学理学部)に入学し […]