2024年9月23日 / 最終更新日 : 2024年9月23日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『火車』『理由』宮部みゆき(1960~) 連載・文学でたどる日本の近現代(49)在米文芸評論家 伊藤武司 普遍的なテーマ 宮部みゆきは昭和35年、東京都江東区のサラリーマンの家庭に生まれた。エッセー集『平成お徒歩日記』によれば、深川に生まれ育った生粋の四代目であ […]
2024年8月25日 / 最終更新日 : 2024年8月25日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『蒼穹の昴』『鉄道員(ぽっぽや)』浅田次郎(1951~) 連載・文学でたどる日本の近現代(48)在米文芸評論家 伊藤武司 『蒼穹の昴』 直木賞作家・浅田次郎は1951年、東京都中野区の生まれ。山の手や下町で引っ越しを繰り返し、生粋の都会っ子として成長した。幼少から本の虫で、入学 […]
2024年5月19日 / 最終更新日 : 2024年5月19日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 ショートショート集『ボッコちゃん』星 新一(1926~97) 連載・文学でたどる日本の近現代(47)在米文芸評論家 伊藤武司 ショートショートの第一人者といえば星新一。もっといえば、日本でこの分野におけるパイオニアが星である。芥川龍之介、志賀直哉、川端康成、安岡章太郎、阿刀田高ら […]
2024年4月19日 / 最終更新日 : 2024年4月19日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『雁の寺』『越前竹人形』水上勉(1919~2004) 連載・文学でたどる日本の近現代(46)在米文芸評論家 伊藤武司 今年は没後20年 今年は、水上勉(みずかみ・つとむ)の没後20年にあたる。名作『雁の寺』で直木賞を得た水上は、大正8年、福井県大飯郡本郷村(現・おおい町)の […]
2024年3月17日 / 最終更新日 : 2024年3月17日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『回廊にて』『背教者ユリアヌス』『西行花伝』辻邦生(1925~99) 連載・文学でたどる日本の近現代(45)在米文芸評論家 伊藤武司 『回廊にて』 辻邦生は大正14年、東京市本郷で誕生。代々山梨県石和の医家で母方も医師の家系である。19歳で松本高等学校理科乙類(現・信州大学理学部)に入学し […]
2023年12月20日 / 最終更新日 : 2024年3月7日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『殉情詩集』『田園の憂鬱』『晶子曼陀羅』佐藤春夫(1892~1964) 連載・文学でたどる日本の近現代(44)在米文芸評論家 伊藤武司 細君譲渡事件 昨秋、佐藤春夫の遺族が新宮市立佐藤春夫記念館に寄贈した春夫が父に宛てた書簡の中から、佐藤が谷崎の別れた妻・千代と結婚した1930年の「細君譲渡 […]
2023年11月17日 / 最終更新日 : 2023年11月17日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『日本婦道記』『青べか物語』『樅ノ木は残った』山本周五郎(1903~67) 連載・文学でたどる日本の近現代(43)在米文芸評論家 伊藤武司 不幸な生い立ち 山本周五郎は明治36年、山梨県北都留郡初狩村(現・大月市初狩町)の物置小屋で生まれた。本名は清水三十六(さとむ)。父は博労や繭の仲買人、役所 […]
2023年10月17日 / 最終更新日 : 2023年10月17日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『海辺の光景』『アメリカ感情旅行』『流離譚』安岡章太郎(1920~2013) 連載・文学でたどる日本の近現代(42)在米文芸評論家 伊藤武司 第三の新人 戦後、第三の新人と呼ばれた安岡章太郎は大変ユニークな人生を歩んだ。第一次・第二次の新人がヨーロッパ風の長編小説を目指したのに対して、安岡や吉行淳 […]