2022年11月17日 / 最終更新日 : 2022年11月17日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『日蝕』『葬送』『決壊』平野啓一郎(1975〜) 連載・文学でたどる日本の近現代(32)在米文芸評論家 伊藤武司 鮮烈な作家デビュー すい星のごとく出現した、という形容がぴったりの作家が平野啓一郎。その鮮烈な登場は文壇を騒がせた。文筆の才は平野の擬古的な文体に接すれば一 […]
2022年10月17日 / 最終更新日 : 2022年10月17日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『武士道(Bushido:The Soul of Japan)』新渡戸稲造(1862〜1933年) 連載・文学でたどる日本の近現代(31)在米文芸評論家 伊藤武司 日本人の精神世界 数か月前、アメリカ人から「You,re a Japanese Samurai !」と言われ驚いた。これも2003年上映の「Kill Bil […]
2022年9月19日 / 最終更新日 : 2022年9月19日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 文芸評論『内村鑑三』政宗白鳥(1879〜1962年) 連載・文学でたどる日本の近現代(30)在米文芸評論家 伊藤武司 新聞記者として活躍 政宗白鳥は明治12年、岡山県和気郡穂浪村(現・備前町穂浪)に200年続く旧家の長男として誕生。次弟は国文学者、三、四男は画家、五男は実業 […]
2022年8月22日 / 最終更新日 : 2022年8月22日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『永遠なる序章』『美しい女』椎名麟三(1911〜73年) 連載・文学でたどる日本の近現代(29)在米文芸評論家 伊藤武司 日本のドストエフスキー 民衆の巨大なエネルギーを養分に出現したようなイメージが、椎名麟三にはある。1911年、私生児として姫路市の母方の納屋で生まれ、翌年、 […]
2022年6月20日 / 最終更新日 : 2022年6月20日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『夜明け前』島崎藤村(1872〜1943年) 連載・文学でたどる日本の近現代(28)在米文芸評論家 伊藤武司 自然主義の作家 明治5年、島崎藤村は長野県の宿場町馬籠(現・岐阜県中津市馬籠)に、本陣・庄屋・問屋を兼ねる旧家の末弟として生まれた。10歳で上京し、キリ […]
2022年5月18日 / 最終更新日 : 2022年5月18日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『本居宣長』小林秀雄(1902〜83年) 連載・文学でたどる日本の近現代(27)在米文芸評論家 伊藤武司 63歳からライフワーク 小林秀雄は明治35年、東京神田に生まれた。2年下の妹にクリスチャン作家・随筆家の高見沢潤子がいる。文芸評論家、編集者、音楽や美術 […]
2022年4月20日 / 最終更新日 : 2022年4月20日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『蒼氓』石川達三(1905〜85年) 連載・文学でたどる日本の近現代(26)在米文芸評論家 伊藤武司 第一回芥川賞を受賞 文壇への登竜門として最高の権威である芥川賞の第一回受賞作は石川達三の『蒼氓(そうぼう)』である。石川は明治38年、秋田県横手町(現・ […]
2022年3月20日 / 最終更新日 : 2022年3月20日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『たまゆら』『虚構の家』曽野綾子(1931年〜) 連載・文学でたどる日本の近現代(25)在米文芸評論家 伊藤武司 ここ数年来、女性の社会進出が大きな話題となっている。「ジェンダー不平等指数」という判定方法もあるが、世界経済フォーラムの「ジェンダー・ギャップ指数」によれ […]