2023年9月20日 / 最終更新日 : 2023年9月20日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『女坂』『朱を奪うもの』円地文子(1905~86) 連載・文学でたどる日本の近現代(41)在米文芸評論家 伊藤武司 男の時代に対抗 円地文子は明治38年、言語学者・国語学者の上田萬年(かずとし)の二女として東京市浅草区(現・台東区浅草橋)に誕生。東京帝大教授の父は現代国語 […]
2023年8月21日 / 最終更新日 : 2023年8月21日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『日本人と中国人』『青玉獅子香炉』『阿片戦争』陳舜臣(1924〜2015) 連載・文学でたどる日本の近現代(40)在米文芸評論家 伊藤武司 神戸生まれの中国人 昨年、日中国交正常化50周年を迎えた。国交正常化の翌年、横浜と上海、神戸と天津の間に友好都市の関係が結ばれている。両国は難しい局面をくぐ […]
2023年7月27日 / 最終更新日 : 2023年7月27日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 ガリレオシリーズ『容疑者Xの献身』東野圭吾(1958~) 連載・文学でたどる日本の近現代(39)在米文芸評論家 伊藤武司 専門は電気工学 東野圭吾は大学で電気工学を学んで推理小説家になった異色の作家。高校生のころSF小説を読むうちに興味で書き始め、大学卒業後、技術者として会社に […]
2023年6月18日 / 最終更新日 : 2023年6月18日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『抒情小曲集』『杏つ子』 室生犀星(1889~1962) 連載・文学でたどる日本の近現代(38)在米文芸評論家 伊藤武司 金沢三文豪の一人 金沢市にある兼六園の雪景色はことのほか風趣に富み、そこから犀川をこえて西の方角へ行くと室生犀星記念館がある。「ふるさとは遠きにありて思ふも […]
2023年5月18日 / 最終更新日 : 2023年5月18日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『雲の墓標』阿川弘之(1920~2015) 連載・文学でたどる日本の近現代(37)在米文芸評論家 伊藤武司 広島に生まれ 阿川弘之は国際連盟が発足した1920年、広島市で生まれた。1600万人の戦死者を出した第一次大戦後の新しい世界秩序が始動した年で、20年ばかり […]
2023年4月18日 / 最終更新日 : 2023年4月18日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『小説の方法』『変容』『女性に関する12章』伊藤整(1905~69) 連載・文学でたどる日本の近現代(36)在米文芸評論家 伊藤武司 文壇の秀才 「文壇の秀才」と評された伊藤整は、きまじめで堅実な相貌をもつ。小説、評論、随筆、エッセーで自己を語った代表作の一つ、1956年発刊の『若い詩人の […]
2023年3月18日 / 最終更新日 : 2023年3月18日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『パルタイ』『聖少女』『夢の浮橋』倉橋由美子(1935~2005) 連載・文学でたどる日本の近現代(35)在米文芸評論家 伊藤武司 処女作が女流文学賞 倉橋由美子は昭和10年、高知県土佐山田町(現・香美市)で歯科医の長女として出生。同年、愛媛県で大江健三郎が生まれている。明治大学でフラン […]
2023年2月15日 / 最終更新日 : 2023年2月15日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『マークスの山』『レディ・ジョーカー』髙村薫(1953~) 連載・文学でたどる日本の近現代(34)在米文芸評論家 伊藤武司 ミステリーと純文学 日本のミステリー作家には多くの女性がいる。夏樹静子、桐野夏生、宮部みゆき、そして髙村薫(たかむらかおる)となる。髙村は1953年大阪市の […]