2024年11月20日 / 最終更新日 : 2024年11月20日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『笹まくら』『輝く日の宮』丸谷才一(1925~2012) 連載・文学でたどる日本の近現代(51)在米文芸評論家 伊藤武司 ジョイスの影響 丸谷才一(まるやさいいち)は大正14年8月、山形県鶴岡市に、開業医の丸谷熊次郎と妻・千の次男として生まれた。旧制鶴岡中学校(現・山形県立鶴岡 […]
2024年10月20日 / 最終更新日 : 2024年10月20日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『幼児狩り』『美少女』『蟹』『不意の声』河野多惠子(1926~2015) 連載・文学でたどる日本の近現代(50)在米文芸評論家 伊藤武司 谷崎潤一郎の影響 河野多惠子は大正15年、大阪道頓堀の椎茸問屋に5人兄妹の二女として生まれた。13歳のころから谷崎潤一郎や泉鏡花の小説を読み漁り、ことに谷崎 […]
2024年9月23日 / 最終更新日 : 2024年9月23日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『火車』『理由』宮部みゆき(1960~) 連載・文学でたどる日本の近現代(49)在米文芸評論家 伊藤武司 普遍的なテーマ 宮部みゆきは昭和35年、東京都江東区のサラリーマンの家庭に生まれた。エッセー集『平成お徒歩日記』によれば、深川に生まれ育った生粋の四代目であ […]
2024年8月25日 / 最終更新日 : 2024年8月25日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『蒼穹の昴』『鉄道員(ぽっぽや)』浅田次郎(1951~) 連載・文学でたどる日本の近現代(48)在米文芸評論家 伊藤武司 『蒼穹の昴』 直木賞作家・浅田次郎は1951年、東京都中野区の生まれ。山の手や下町で引っ越しを繰り返し、生粋の都会っ子として成長した。幼少から本の虫で、入学 […]
2024年5月19日 / 最終更新日 : 2024年5月19日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 ショートショート集『ボッコちゃん』星 新一(1926~97) 連載・文学でたどる日本の近現代(47)在米文芸評論家 伊藤武司 ショートショートの第一人者といえば星新一。もっといえば、日本でこの分野におけるパイオニアが星である。芥川龍之介、志賀直哉、川端康成、安岡章太郎、阿刀田高ら […]
2024年4月19日 / 最終更新日 : 2024年4月19日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『雁の寺』『越前竹人形』水上勉(1919~2004) 連載・文学でたどる日本の近現代(46)在米文芸評論家 伊藤武司 今年は没後20年 今年は、水上勉(みずかみ・つとむ)の没後20年にあたる。名作『雁の寺』で直木賞を得た水上は、大正8年、福井県大飯郡本郷村(現・おおい町)の […]
2024年3月17日 / 最終更新日 : 2024年3月17日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『回廊にて』『背教者ユリアヌス』『西行花伝』辻邦生(1925~99) 連載・文学でたどる日本の近現代(45)在米文芸評論家 伊藤武司 『回廊にて』 辻邦生は大正14年、東京市本郷で誕生。代々山梨県石和の医家で母方も医師の家系である。19歳で松本高等学校理科乙類(現・信州大学理学部)に入学し […]
2023年12月20日 / 最終更新日 : 2024年3月7日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『殉情詩集』『田園の憂鬱』『晶子曼陀羅』佐藤春夫(1892~1964) 連載・文学でたどる日本の近現代(44)在米文芸評論家 伊藤武司 細君譲渡事件 昨秋、佐藤春夫の遺族が新宮市立佐藤春夫記念館に寄贈した春夫が父に宛てた書簡の中から、佐藤が谷崎の別れた妻・千代と結婚した1930年の「細君譲渡 […]