2023年7月27日 / 最終更新日 : 2023年7月27日 rn-admin 神仏習合の日本宗教史 ニホンオオカミと三峰信仰 連載・神仏習合の日本宗教史(15)宗教研究家 杉山正樹 150年ほど前、奥秩父の山岳にはニホンオオカミが多数生息していた。秩父に聳え立つ白岩山・妙法ヶ岳・雲取山の三峰は、古来より山岳信仰文化が根付く霊山で、三山が連 […]
2023年6月18日 / 最終更新日 : 2023年6月18日 rn-admin 神仏習合の日本宗教史 疾病除けの庚申信仰 連載・神仏習合の日本宗教史(14)宗教研究家 杉山正樹 中国王朝晋の道士・葛洪(かっこう)著の神仙書『抱朴子』によれば、「人の体内には三尸(さんし:三匹の虫)がおり、庚申(こうしん)の日に昇天し司命道人(人間の寿命をつ […]
2023年5月18日 / 最終更新日 : 2023年5月18日 rn-admin 神仏習合の日本宗教史 美と宗教の山が生んだ富士信仰 連載・神仏習合の日本宗教史(13)宗教研究家 杉山正樹 富士山は、いにしえの時代より日本人の崇敬の対象であった。美しい自然景観は勿論のこと、山体から放たれる峻厳な佇まいは、「霊峰富士」の威容で私たちを圧倒する。 富士山 […]
2023年4月18日 / 最終更新日 : 2023年4月18日 rn-admin 神仏習合の日本宗教史 真言密教により「両部神道」が成立 連載・神仏習合の日本宗教史(12)宗教研究家 杉山正樹 教理を持たない神祇信仰は、仏教の影響を受けつつ理論化が進み、「神道」として確立し発展を遂げる。11~12世紀の院政期・中世の朝廷では、既に「神道」の自覚が生まれて […]
2023年3月18日 / 最終更新日 : 2023年3月18日 rn-admin 神仏習合の日本宗教史 大黒天─忿怒から笑みの神へ 連載・神仏習合の日本宗教史(11)宗教研究家 杉山正樹 打出の小槌を片手に、満面の笑みをたたえる大黒天。大きく張り出した耳朶で米俵に立つその姿は、福々しいことこの上ない。弁財天と並ぶ七福神の一柱で、インド由来の神様でも […]
2023年2月15日 / 最終更新日 : 2023年2月15日 rn-admin 神仏習合の日本宗教史 バビロニア占星術が妙見信仰に 連載・神仏習合の日本宗教史(10)宗教研究家 杉山正樹 太古より天体星辰は生活の道しるべであった。古代バビロニアでは、天体の動きから人間社会の吉凶禍福を読み解く占星術が発達し、これが東西世界に伝播した。インドに渡った占 […]
2022年12月17日 / 最終更新日 : 2022年12月17日 rn-admin 神仏習合の日本宗教史 水をめぐる九頭龍信仰 連載・神仏習合の日本宗教史(9)宗教研究家 杉山正樹 白山、阿蘇、鹿野山、戸隠、箱根などの山岳霊場は、龍神信仰と仏教が付会・習合した九頭龍信仰で広く知られる。白山は泰澄、戸隠は学問行者が開基とされているが、それ以前 […]
2022年11月17日 / 最終更新日 : 2022年11月17日 rn-admin 神仏習合の日本宗教史 インド源流の弁財天信仰 連載・神仏習合の日本宗教史(8)宗教研究家 杉山正樹 楽曲や芸能上達の神として崇敬される弁財天。その原神は、川の流れの妙なる様を神格化した古代インドの女神サラスヴァティーである。サラスヴァティーは実在した河の名で、サン […]