2020年8月20日 / 最終更新日 : 2020年8月20日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『銀河鉄道の夜』宮沢賢治(1896〜1933年) 文学でたどる日本の近現代(11)在米文芸評論家 伊藤武司 未完の代表作 「雨ニモマケズ…」の詩で知られる宮沢賢治は、童話作家、詩人、劇作家、また学校教師、農業科学者、農業指導者、童話劇の作詞作曲やエスペラント語の詩作も […]
2020年7月22日 / 最終更新日 : 2020年8月7日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『氷壁』井上 靖(1907〜91年) 文学でたどる日本の近現代(10)在米文芸評論家 伊藤武司 井上靖の文章的特徴は絵画的で叙事的色調が一般的といえるだろう。均整のとれた輪郭、簡潔で静止的という特徴は、井上文学を支える基本である。 この志向性が効果的に現 […]
2020年6月18日 / 最終更新日 : 2020年6月18日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『風土』和辻哲郎(1889〜1960年) 連載・文学でたどる日本の近現代(9)在米文芸評論家 伊藤武司 比較文化論の始まり 1935年発刊の『風土』について和辻哲郎は、ドイツの哲学者ハイデッガーの哲学に啓発されたと述べている。「存在と時間」の時間性の分析を、空 […]
2020年4月15日 / 最終更新日 : 2020年4月15日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『砂の女』安部公房(1924〜1993年) 文学でたどる日本の近現代(8)在米文芸評論家 伊藤武司 前衛的な未来小説 『砂の女』は、38歳の安部公房(こうぼう)の名を一躍世界に知らしめた前衛的、未来的な小説で、多くの言語に翻訳され映画化もされた。安部の作風は、特 […]
2020年3月15日 / 最終更新日 : 2020年3月15日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『レイテ戦記』大岡昇平(1909〜88年) 文学でたどる日本の近現代(7)在米文芸評論家 伊藤武司 戦闘で負傷、捕虜に 育ちのよさを感じさせる若いころの面立ち、壮年になってからの端正で精悍な風姿から想像されるが、大岡昇平は東京の山の手育ちで、江戸っ子的気風を合わ […]
2020年2月19日 / 最終更新日 : 2020年2月19日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『苦海浄土』石牟禮道子(1927〜2018年) 文学でたどる日本の近現代(6)在米文芸評論家 伊藤武司 水俣病は公害の典型といわれ、国に認定されてから60年以上が経過している。近代化がもたらす公害は、国家の近代化や文明化とともに発生し、今日では世界各地で社会問題化す […]
2019年12月12日 / 最終更新日 : 2019年12月14日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 評論『惜しみなく愛は奪ふ』有島武郎(1878〜1923年) 文学でたどる日本の近現代(5)在米文芸評論家 伊藤武司 有島武郎(たけお)は一種つかみどころのない人物といわれてきた。そうした評価は、彼のたどった経歴や思想的遍歴を一瞥するとある程度は首肯できるように思われる。 作家 […]
2019年11月19日 / 最終更新日 : 2019年11月21日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『走れメロス』太宰 治(1909〜48年) 文学でたどる日本の近現代(4)在米文芸評論家 伊藤武司 質の高い豊かで幸福な人間生活を送るためには様々な条件をそろえなければならない。社会的位置、収入、生活環境など色々と思いつくが、より内的な要件は、家族の絆や、対社会 […]