神仏のことば

2023年7月10日付 801号

 「(主は言われる。)雨も雪も、ひとたび天から降れば/むなしく天に戻ることはない。/それは大地を潤し、芽を出させ、生い茂らせ/種蒔く人には種を与え/食べる人には糧を与える。/そのように、わたしの口から出るわたしの言葉も/むなしくは、わたしのもとに戻らない。/それはわたしの望むことを成し遂げ/わたしが与えた使命を必ず果たす。」(イザヤ55:10─11)


 聖書をはじめ宗教の諸経典は、人類の宝であり、行く手を照らす灯として、苦海を渡る人生の導き手となってきた。「みことば」は時に「種」にたとえられる。生命の活力となるエネルギーがそこに詰まっているからだろう。よき地にまかれた種は、やがて芽を出し、枝葉を広げ、花を咲かせ実を結ぶ。人の心にまかれた経典のことばは、なえた心を励まし、疲れた心を慰め、生きる力を与える。時に良心の声としてその人を善き行いへと導く。神仏のことばに従って生きる者は、そのことばが彼の人格を現わすものとなる。神仏のことばを軽んじてはならない。

前の記事

雑草・害虫駆除