世界よ喜べ

2021年12月10日付 782号

 「主において常に喜びなさい。重ねて言います。喜びなさい。あなたがたの広い心がすべての人に知られるようになさい。主はすぐ近くにおられます。どんなことでも、思い煩うのはやめなさい。何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、求めているものを神に打ち明けなさい。そうすれば、あらゆる人知を超える神の平和が、あなたがたの心と考えとをキリスト・イエスによって守るでしょう。」(フィリピ4:4─7)
 日本では師走の慌ただしい季節だが、キリスト教文化圏では、クリスマスを迎える心躍る時だ。街には〝Joy to the world〟(もろびとこぞりて)と、クリスマス・キャロルが響き渡る。彼らは世界を愛で統べ治められる主の到来を待ち望み、喜びと希望に胸躍らせながらこう歌ってきた。
 「世界よ喜べ、主がやってきた!/王を迎え入れようじゃないか/みな心に神を抱こう/天も地も歌え/さあ天も地も歌え/天も地もみな歌え/世界よ喜べ、救世主が君臨される…罪は少なくなり、悲しみが育つことはない/苦痛の種もはびこらない」
 疾病と災害、紛争と争いのために、人と人、国と国の行き来が制限された世界を経験した人々に、喜びの訪れが届くことを願う。