死者の日

2023年11月10日付 805号

 「神に従う人の魂は神の手で守られ、もはやいかなる責め苦も受けることはない。愚か者たちの目には彼らは死んだ者と映り、この世からの旅立ちは災い、自分たちからの離別は破滅に見えた。ところが彼らは平和のうちにいる。人間の目には懲らしめを受けたように見えても、不滅への大いなる希望が彼らにはある。わずかな試練を受けた後、豊かな恵みを得る。神が彼らを試し、御自分にふさわしい者と判断されたからである。…主に依り頼む人は真理を悟り、信じる人は主の愛のうちに主と共に生きる。主に清められた人々には恵みと憐れみがあり、主に選ばれた人は主の訪れを受けるからである。」(知恵3:1─5、9)

 キリスト教世界では、古くから11月に死者を追悼する習慣がある。1日は信仰の模範を示したすべての聖人、殉教者を記念する「諸聖人の日(万聖節)」、2日は、その他すべての死者のために祈る日として「死者の日」と定めている。そこでもまた、先祖や友人知人への哀悼を捧げ、彼らが天上で神の愛の懐に抱かれるようにと祈っている。

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