美術・弘法大師御誕生1250年記念 「空海 とわのいのり」

秘仏「瞬目大師」の御開帳と空海御霊石お砂踏み巡礼を
ベルサール飯田橋ファースト

 3月8日から12日まで、東京都千代田区のベルサール飯田橋ファーストで、弘法大師御誕生1250年記念「空海 とわのいのり」が開催されている。初日の8日には午前8時半からオープニングセレモニーが行われ、ゲストの松坂慶子氏が来館し、善通寺住職ら僧侶による開白法要が行われた。
 はじめに総本山善通寺の菅智潤法主が「修験道の方々は山を廻って修行をするが、弘法大師は山林修行を行い、各地に聖地を定め、修行を深めていった。今回6つの聖地を巡ることでその生涯を辿ることになる。大師様の教えは人々を幸せに導くという一点に尽きる」と挨拶し、佐伯行茂執行は「香川県の善通寺は弘法大師がお生まれになった聖地で、そこから母と子の愛が感じられるような秘仏、国宝を持ってきた。味わい深く見ていただきたい」と述べた。ゲストの松坂慶子氏は「空海は色々なことに詳しい天才で、またスケールの大きい人物だと思う。また、生まれてから重ねた修行の話を聞きとても感銘を受けた」と話した。
 最後に導師・菅智潤法主と式衆により開白法要が執り行われた。
 同イベントでは、秘仏「瞬目大師(めひきだいし)」を特別に開帳(出開帳)するほか、空海とゆかりの深い霊跡(善通寺、東寺、高野山などの6カ寺)の写し霊場を一堂に会し、各カ寺の砂を踏みしめながら参拝することのできる「空海御霊跡お砂踏み巡礼」を開設する。空海が修行した霊跡をめぐる「お遍路」とはことなり、誕生から入定までの足跡をたどり、寄り添うことで、弘法大師を身近に感じることができる。

会場ベルサール飯田橋ファースト
会期:3月8日から12日
開催時間:午前9時から午後5時まで

開白法要を行う導師・菅智潤法主と式衆=3月8日、東京都千代田区のベルサール飯田橋ファースト
挨拶をする総本山善通寺・菅智潤法主=3月8日、東京都千代田区のベルサール飯田橋ファースト
挨拶をする松坂慶子氏=3月8日、東京都千代田区のベルサール飯田橋ファースト
会場の様子