キリストにあって一つ

2021年7月10日付 777号

 「時が満ちるに及んで、救いの業が完成され、あらゆるものが、頭であるキリストのもとに一つにまとめられます。…
 キリストにおいてわたしたちは、御心のままにすべてのことを行われる方の御計画によって前もって定められ、約束されたものの相続者とされました。…
 あなたがたもまた、キリストにおいて、真理の言葉、救いをもたらす福音を聞き、そして信じて、約束された聖霊で証印を押されたのです。
 この聖霊は、わたしたちが御国を受け継ぐための保証であり、こうして、わたしたちは贖われて神のものとなり、神の栄光をたたえることになるのです。」(エフェソの信徒への手紙1:10─14)
 イエス・キリストの犠牲と執り成しにより、創造主との愛の絆を取り戻した者たちは、人類救済のみ業に献身し世界に広がった。しかしその間に教派分裂と争いが生じた。19世紀末、その反省に立って、傷を修復し一つの共同体を目指す運動が起こった。未だ道半ばであるが、前進すれば創造主への祈りの声が高まり、平和世界の様相も見え始める。     

前の記事

時代を動かす宗教的情熱

次の記事

汝に好物を賜う