待降節
2023年12月10日付 806号
「慰めよ、わたしの民を慰めよと/あなたたちの神は言われる。エルサレムの心に語りかけ彼女に呼びかけよ/苦役の時は今や満ち、彼女の咎は償われた、と。罪のすべてに倍する報いを主の御手から受けた、と。
呼びかける声がある。主のために、荒れ野に道を備え/わたしたちの神のために、荒れ地に広い道を通せ。谷はすべて身を起こし、山と丘は身を低くせよ。険しい道は平らに、狭い道は広い谷となれ。主の栄光がこうして現れるのを肉なる者は共に見る。主の口がこう宣言される。」(イザヤ40:1─5)
一年の晦日、キリスト教の暦では、先駆けて新しい年を迎え、主の降誕の祭りを待ち望む待降節(アドベント)に入った。イスラエル民族が国を失い苦難の中にある時、祖国への帰還と平和の王の到来を告げる希望のメッセージが語られた。待ち望んだその方こそイエスであったとは、キリスト教の信仰の核心。しかし、その方は、人々の不信により十字架の道を行かれ、復活の後、再び来るとの約束を残して天に昇って行かれた。アドベントは、主が来られたことを祝うと共に、再び来る方を迎える準備の祭りでもある。