創造主の願い

2021年11月10日 781号

 「それらの日には、このような苦難の後、太陽は暗くなり、月は光を放たず、星は空から落ち、天体は揺り動かされる。そのとき、人の子が大いなる力と栄光を帯びて雲に乗って来るのを、人々は見る。そのとき、人の子は天使たちを遣わし、地の果てから天の果てまで、彼によって選ばれた人たちを四方から呼び集める。」(マルコ13:24─27)
 イエスが弟子たちに語り聞かせた終末の兆候は、まさに「天変地異」による世界の滅亡を予感させるものだ。しかし、よく見ると滅びの預言ではなく、苦難の後に訪れる希望を告げている。「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。」(ヨハネ3:16)とのメッセージもある。
 伝統的なキリスト教の暦では11月は一年を締めくくる終わりの月に当たる。典礼で読まれる聖句も終末の預言を通して、来るべき救いの時の準備へと人々の心を向けさせることばが選ばれている。創造主の願いは人類の滅びではなく、救済であり、罪穢れなき平和世界の実現にある。