悔い改めの40日期間

2024年3月10日付 809号

 「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御子によって世が救われるためである。…光が世に来たのに、人々はその行いが悪いので、光よりも闇の方を好んだ。…しかし、真理を行う者は光の方に来る。その行いが神に導かれてなされたということが、明らかになるために。」(ヨハネによる福音書3:16─17、19、21)


 西方キリスト教世界では、今年の復活祭を3月31日に控えて悔い改めの40日期間を過ごしている。創造主なる神の人類に対する恩寵を受け入れることができなかった過ちを痛悔するというのだ。神と人とに対する罪によって闇に沈む世に愛と希望の光を放つ方。蔑まれ罵られても愛をもって赦し抱こうとする救い主が遣わされたと福音は伝える。復活祭の夜、大きな一本のロウソクに火がともり生命のよみがえりを示す。その火は集うものたち一人ひとりに受け渡されて広がっていく。