「我が宝の民」

2020年6月10日付 764号

「あなたは、あなたの神、主の聖なる民である。あなたの神、主は、地上にいるすべての民の中からあなたを選び、ご自分の宝の民とされた。あなたがたがどの民よりも数が多かったから、主があなたがたに心引かれて選んだのではない。むしろ、あなたがたは、どの民よりも少なかった。ただ、あなたがたに対する主の愛のゆえに、また、あなたがたの先祖に誓われた誓いを守るために、主は力強い手によってあなたがたを導き出し、奴隷の家、エジプトの王ファラオの手から、あなたを贖い出したのである。あなたは、あなたの神、主こそ神であり、真実の神であることを知らなければならない。」(申命記7:6─9)
 かつて創造主なる神はイスラエルの民を選び、「我が宝の民」と呼んで特別な使命を与えた。モーセを通してみ言を与え、戒めを守るよう諭した。それは神と人との揺るぎない愛の絆を築くためであった。さらに全ての人間が、人間を超えた創造主と親しい関係性に至るためであった。こうした民の自己理解が現実の困難を越えて人類の恒久平和を追求する原動力ともなった。(I)

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