キリシタン弾圧
2022年9月10日付 791号
「悪い実のなる良い木はないし、また良い実のなる悪い木もない。木はそれぞれ、その実でわかる。…わたしを主よ、主よ、と呼びながら、なぜわたしの言うことを行わないのか。わたしのもとにきて、わたしの言葉を聞いて行う者が、何に似ているか、あなたがたに教えよう。それは、地を深く掘り、岩の上に土台をすえて家を建てる人に似ている。洪水が出て激流がその家に押し寄せてきても、それを揺り動かすことはできない。よく建ててあるからである。」(ルカ6:43、46─48)
400年前の9月10日、長崎・西坂の丘で55名のキリシタンが火刑と斬首に処せられた。日本26聖人殉教から25年後のこと。その中には、日本人初のカトリック司祭・バスチャン木村もいた。元和の大殉教は将軍徳川秀忠により推し進められた。その後も、江戸幕府のキリシタン弾圧は強まり、彼らの行動は監視された。各地で「邪教」の取り締まりが強化されていく。それにもかかわらずキリシタンのゆるぎない信仰は守られ、何代にわたっても受け継がれていくことになる。