「8月6日」

2019年8月10日付

 「イエスは、ペトロ、ヨハネ、およびヤコブを連れて、祈るために山に登られた。祈っておられるうちに、イエスの顔の様子が変わり、服は真っ白に輝いた。見ると、二人の人がイエスと語り合っていた。モーセとエリヤである。二人は栄光に包まれて現れ、イエスがエルサレムで遂げようとしておられる最期について話していた。ペトロと仲間は、ひどく眠かったが、じっとこらえていると、栄光に輝くイエスと、そばに立っている二人の人が見えた。…雲が現れて彼らを覆った。彼らが雲の中に包まれていくので、弟子たちは恐れた。すると、『これはわたしの子、選ばれた者。これに聞け』と言う声が雲の中から聞こえた。」(ルカ福音書9:28─35)
 イエスが何者であるか、誰にもそれが見えなかった。一瞬かいま見せた栄光の姿もすぐに隠されていく。弟子たちは裏切り、彼らが本当に悟るのは十字架の死の後だ。8月6日、伝統的なキリスト教会は「主の変容」の出来事を思い起こす。原爆の日、広島の街も美しい姿に変容を遂げた。(I)