世界の聖職者が救国祈祷会/韓国ソウル

信仰の自由と平和統一の祈り

アフリカ・キリスト教協議会のヨハネス・ウンダンガ大司教(2月26日、拘置所前祈祷会)


 2月24日から28日まで、韓国ソウルにおいて「2026世界聖職者救国祈祷会」が開催され、世界各地から訪韓した多様な教派のキリスト教指導者およそ70名が集まった。主催は世界キリスト教指導者会議(WCLC)と韓国宗教協議会(KRA)で、本祈祷会プログラムでは、昨今の韓国における宗教の自由の危機の深刻化を憂慮し、信仰の自由が守られるよう教派の違いを超えて祈りをささげるとともに、朝鮮半島平和統一のための特別の祈祷会を持った。
 訪韓団の一行は26日、ソウル特別区郊外儀王市のソウル拘置所を訪問。アフリカ・キリスト教協議会(ACCI)会長のヨハネス・ウンダンガ大司教ら数名の代表が、160日近く拘束されている世界平和統一家庭連合の韓鶴子総裁と面会した後、拘置所前での祈祷会に臨んだ。
 ウンダンガ大司教は「韓鶴子総裁にお会いする前は気持ちが重かったが、目の前に座っている総裁は、穏やかで神々しくさえ見えた。指導者たちに語りかける総裁の言葉からも、神の意思を実現するため揺るぎなく進んでおられる姿に感銘を受けた。今日、目の前の現実が、二千年前罪なく裁かれたイエスの姿にも似ていると感じた。韓国と世界は必ず真実を理解することになるだろう」と語った。
 アジア、欧米、各指導者代表も彼に続いてメッセージを語り、ひと時、声を上げて深い祈りをささげた。
 これに先立ち、25日、訪韓団一行はソウル中区・筆洞の韓国宗教協議会講堂で「韓民族の選民性と使命」をテーマとする特別講演を聴講した。苦難の中から忍耐を学び、天へのゆるぎない信仰と公益のために献身する精神性をくみ取り、改めてキリスト教指導者としての使命を省察する時間となった。
 ここで、訪韓団一同は、国境や教派の違いを超えて、「愛と真理」という聖書的価値に基づき、韓鶴子総裁に対する人道的配慮と宗教の自由と信仰・良心の保護が図られるよう公正な判断を要請する請願書に署名した。
 米国の代表として参加したルオン・ラウス牧師は、この請願は単に特定の団体の指導者を擁護するためではなく、「人を裁くな。あなたがたも裁かれないようにするためである。」(マタイ7・1)という聖書の教えに従い、正義と良心に基づく訴えであることを強調した。

臨津閣平和展望台での祈祷会(2月27日)


 27日には、臨津閣へ移動。坡州(パジュ)臨津閣(イムジンガク)平和ゴンドラで臨津江を渡り、民間人出入統制区域内のキャンプ・グリーブス歴史公園を見学。ここは韓国戦争停戦後米軍の駐屯地だったが、2004年に米軍が撤収し2007年8月に韓国政府に返還され、平和安保体験施設として生まれ変わった。軍施設などがそのまま保存されており南北分断を実感する場でもある。一行は、臨津江を見渡す平和展望台で、米兵として韓国駐留の経験をもつアンジェロ・ロザリオ大司教の代表祈祷に導かれ和解と平和統一を願い特別祈祷会をささげた。
 26日夕には、城南市にあるメソジスト系プロテスタント教会でエキュメニカルな合同賛美礼拝を捧げ、ナンシー・ロザリオ司教が「リバイバルは私から始まる」と題して説教。参加者一同、祈りを共にしながら友好を深めた。