2022年8月22日 / 最終更新日 : 2022年8月22日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『永遠なる序章』『美しい女』椎名麟三(1911〜73年) 連載・文学でたどる日本の近現代(29)在米文芸評論家 伊藤武司 日本のドストエフスキー 民衆の巨大なエネルギーを養分に出現したようなイメージが、椎名麟三にはある。1911年、私生児として姫路市の母方の納屋で生まれ、翌年、 […]
2022年6月20日 / 最終更新日 : 2022年6月20日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『夜明け前』島崎藤村(1872〜1943年) 連載・文学でたどる日本の近現代(28)在米文芸評論家 伊藤武司 自然主義の作家 明治5年、島崎藤村は長野県の宿場町馬籠(現・岐阜県中津市馬籠)に、本陣・庄屋・問屋を兼ねる旧家の末弟として生まれた。10歳で上京し、キリ […]
2022年5月18日 / 最終更新日 : 2022年5月18日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『本居宣長』小林秀雄(1902〜83年) 連載・文学でたどる日本の近現代(27)在米文芸評論家 伊藤武司 63歳からライフワーク 小林秀雄は明治35年、東京神田に生まれた。2年下の妹にクリスチャン作家・随筆家の高見沢潤子がいる。文芸評論家、編集者、音楽や美術 […]
2022年4月20日 / 最終更新日 : 2022年4月20日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『蒼氓』石川達三(1905〜85年) 連載・文学でたどる日本の近現代(26)在米文芸評論家 伊藤武司 第一回芥川賞を受賞 文壇への登竜門として最高の権威である芥川賞の第一回受賞作は石川達三の『蒼氓(そうぼう)』である。石川は明治38年、秋田県横手町(現・ […]
2022年3月20日 / 最終更新日 : 2022年3月20日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『たまゆら』『虚構の家』曽野綾子(1931年〜) 連載・文学でたどる日本の近現代(25)在米文芸評論家 伊藤武司 ここ数年来、女性の社会進出が大きな話題となっている。「ジェンダー不平等指数」という判定方法もあるが、世界経済フォーラムの「ジェンダー・ギャップ指数」によれ […]
2022年2月16日 / 最終更新日 : 2022年2月16日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『暗夜行路』志賀直哉(1883〜1971年) 連載・文学でたどる日本の近現代(24)在米文芸評論家 伊藤武司 白樺派を牽引 志賀直哉は大正時代白樺派の芸術・文芸運動を牽引した小説家である。明治16年宮城県石巻町に生まれ、2歳の時に東京へ一家で引っ越した。武家の出であ […]
2021年11月19日 / 最終更新日 : 2021年11月19日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『五重塔』幸田露伴(1867〜1947年) 連載・文学でたどる日本の近現代(23)在米文芸評論家 伊藤武司 「紅露時代」を形成 明治の日本には欧米の技術や思想・文化・芸術など多彩な観念が流れ込んできた。そんな時代に生きた文豪・幸田露伴は、80年にわたり激動の歴史を […]
2021年10月19日 / 最終更新日 : 2021年10月19日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『婉という女』大原富枝(1912〜2000年) 文学でたどる日本の近現代(22)在米文芸評論家 伊藤武司 土佐藩・野中兼山の娘 幕末の土佐藩といえば坂本竜馬や中岡慎太郎、武市半平太等が思い浮かぶ。明治に入ってからも高知からは板垣退助、後藤象二郎、中江兆民など幾多の歴史 […]