第2回プレイヤー・ミーティング in 北海道

和合対話の重要性訴える

6月27日、神道大教札幌八幡宮で開催された「第2回Prayer Meeting for World Peace in Hokkaido」


 宗教者同士の対話と祈りを通して世界平和の実現を目指す「第2回Prayer Meeting for World Peace in Hokkaido」(通称プレイヤー・ミーティング)が6月27日、北海道の北広島市内にある神道大教札幌八幡宮(菊池重敏宮司)で開かれた。宗教新聞札幌支局と基本的人権と信教の自由を守る北海道民の会の共催によるもので、神道、仏教、キリスト教の宗教者の他に宗教の和合・対話に関心の高い市民40人ほどが集まった。
 まず主催者挨拶として、こころの平和フォーラム代表世話人の向田順一氏が宗教者間の対話・和合の必要性と意義について、「現在、世界には紛争が絶えないが、そのような時だからこそ日本人の根底にある和の精神が重要になってくる。日本人の原点、さらには人間としての原点にある共
通項を探りながら仏教者、キリスト者、神道に携わる宗教者が対話を通して平和を探り求めていくこと。この場がその一歩になればと願っています」と開催の意図を語った。
 その後、第1部では、札幌八幡宮の菊池重敏宮司による「札幌八幡宮の歴史と菊池家の歩み」と題する基調講話が行われた。菊池宮司によると、日本の神道の転換期は明治政府による「神道の国教化」の政策だったという。それまでの神仏習合の慣習を禁止し、神官の世襲は認められず新たに国から精選補任とされた。
 「当時、菊池家は第11代目重賢が箱館八幡宮宮司を務めておりましたが、明治政府の意向で札幌神社(現在の北海道神宮)の禰宜となりました。ところが東京から来るはずの宮司が来ず、結局、重賢が宮司となり職を遂行するようになったのです」と語る。11代目重賢師は、現在の札幌市内の篠路神社、白石神社、石狩八幡神社、小樽住吉神社など北海道神社の建立・整備に尽力したという。その後、菊池家は昭和50年、北広島市に札幌八幡宮を建立し、現在16代目となる重敏師が宮司として、また第13代神道大教管長の要職も兼ねている。
 第2部の座談会では、パネリストとして法華宗孝勝寺の上川泰憲住職、曹洞宗僧侶で円空かんのう堂主宰の山本耕雲師、元メノナイト派牧師の峯弘氏、大学生の奥田有希さんが参加し、「平和について」をテーマにした話し合いが持たれた。
 この中で上川住職は、自身がアジアの仏教者と連携し、カンボジアやバングラデシュなどで貧困をなくすため「仏陀バンク」という小規模融資のプロジェクトに関わった経緯を述べた。「このプロジェクトは現在、一区切りがついており、今後は先の戦争で犠牲になった台湾の南に位置するバシー海峡に眠る戦没者の慰霊を行っていきたい」と語った。一方、山本耕雲師は、現在の戦争や紛争の原因を、人間の欲に
対する執着にあると説き、「仏教者として物事への執着を極力減らし、仏様が説いた教えを多くの人に伝えることが重要」と地道な取り組みの必要性を訴えた。また、札幌市内の大学に通う奥田有希さんは、平和な家族の重要性を話した。「私の家族は父が日本人、母はフィリピン人で世界平和統一家庭連合の国際祝福で結婚し、私が生まれました。父母を見ると文化の壁で苦労しているなと思うことが多々見受けられたが、それでも私を愛してくれた。互いに理解するため、よく家族で話し合う機会を持ったが、振り返ってみるととても重要だったと思う」と対話の重要性を語った。