茨城・潮音寺で開山会大法要・晋山式
新住職の就任を参列者が祝福/茨城県潮来市

潮来の地が晴れ、初夏の暑さに包まれる中、6月6日、茨城県潮来市の奈良薬師寺東関東別院・水雲山潮音寺で、開山会大法要並びに晋山式が厳修された。当日は大本山薬師寺の大谷徹奘副住職、僧侶らが参列し、額賀福志郎衆議院議員をはじめ、地元奉賛会の会員、慈母学園の幼稚園児とその保護者など、多くの参列者が集まった。
午後1時15分、鐘の音が21打鳴り響いた後、雅楽の音に合わせ、導師(安田奘基潮音寺住職)、式衆、責任役員、稚児行列、保護者、幼稚園関係者らが本堂まで参進した。法要に先立ち奉供物の儀が行われ、日の出地区の区長たちが地元の名産品などを仏前に捧げた。潮音寺結縁者代表による献香・献華・献灯の儀、写経奉納の儀が行われた後、参列者は合掌し礼拝した。稚児行列の幼稚園児たちは慈母観音の法前に進み、整列して目を閉じ、参列者と共に「かたよらない心」の偈(げ)を唱和した。続いて導師からお祓いを受け、花を一輪ずつ慈母観音に捧げた。
続いて、西崎豊栄氏により観音の舞が奉奏され、式場が清められた後、法要が始まった。唄(ばい)が奏上され、散華が行われた後、晋山の儀となり、大谷徹奘薬師寺副住職が潮音寺晋山の証として安田奘基新住職に七条袈裟を渡し、法統が継承された。
続いて、導師が表白を奏上。「世界を見渡せば紛争、災害、資源および人材不足、貧困など不安が多いが、晋山にあたり、天下泰平、万民豊楽を願い、御仏の久遠の教えがあまねく一切衆生に至るよう精進する。世界調和、仏法興隆、天下泰平を祈り、また御結縁者に心身安穏、除病除厄、家内安全など御仏のご加護があることを願う」と祈念した。般若心経・父母恩重経抄を読誦する中、代表者による焼香が行われ、真言が唱和された後、導師が下高座し、式衆が退堂した。
来賓の挨拶では、まず奉賛会会長である額賀福志郎衆議院議員が挨拶し、「この寺を建立した橋本登美三郎先生は、常に『物で栄えて、心で滅ぶことを繰り返してはならない』と申していた。この地域社会、あるいは日本、そして世界の平和と安定のために、志を強く持っていきたい」と語った。
次に原浩道潮来市長が挨拶し、「潮音寺は1975年6月5日に創建され、昨年は50年の節目を迎えた。開山以来、長きにわたる歴史の中で、人々の心の平穏を祈り、慈しみの教えを広めてこられた。これまで培ってきた歴史と伝統を胸に、活力と魅力に満ちあふれたまちづくりをさらに推し進めてまいりたい」と述べた。
茨城県議の柗田千春氏、薬師寺の大谷副住職の挨拶の後、安田新住職が「感謝の気持ちを大切にしながら、これからも皆様方のご支援、ご協力を頂戴し、この潮音寺を、ますます多くの方々の心のよりどころとなる寺にしていきたい」と新任の挨拶を述べた。
潮来伝統芸能継承協会の奉納演舞の後、ヴァイオリニストの大谷康子氏がブラームス「ハンガリー舞曲」などを演奏し、参列者は美しい音色に聴き入った。
責任役員の幡谷定俊氏が謝辞を述べ、「惣礼」と3度の礼拝を捧げた後、全員で焼香を行い、開山会大法要並びに晋山式は滞りなく厳修された。


