術後癒着性腸閉塞

2024年10月10日付 816号

 今月号も天地子の個人的すぎる話。9月下旬、イレウスで11日間入院した。これで3度目で、正式病名は術後癒着性腸閉塞。14年前の胃がん手術で胃を三分の二切除し、腸につないだ部分が、背中側の内壁にくっついたという。
 主治医によると、人体はメスが入ると元に戻ろうとする動きがあり、そのため癒着することがある。癒着したところを切除したらと聞くと、もっと癒着しやすくなると。お手上げである。
 過去2回は8日間で退院したが、3日延びたのは誤嚥性肺炎にかかったため。何度か嘔吐し、その一部が気管支に入ったらしく、X線写真を見ると肺の右側が真っ白になっていた。母の死因もそうだったので、運がよかったのかもしれない。
 面白かったのは、高齢の入院患者たちが、ラウンジで大リーグのテレビ中継に夢中になっていたこと。大谷翔平選手のミラクルのような活躍から目が離せないのは、これまで野球に関心のなかった妻も同じ。天地子もパソコンで繰り返しプレーを見て、退屈しなかった。
 ドジャースに移籍したのは、より成長できる環境に身を置くためで、記録への関心よりも、試合に勝つために今自分に何ができるかに集中するという。
 退院4日後、お試し草刈りを1時間半して、大丈夫だったので、今年後半の稲刈りは乗り越えられそう。コメ不足解消の一助になれば、と思う次第。