教会一致運動
「実に、キリストはわたしたちの平和であります。二つのものを一つにし、御自分の肉において敵意という隔ての壁を取り壊し、規則と戒律ずくめの律法を廃棄されました。こうしてキリストは、双方を御自分において一人の新しい人に造り上げて平和を実現し、十字架を通して、両者を一つの体として神と和解させ、十字架によって敵意を滅ぼされました。キリストはおいでになり、遠く離れているあなたがたにも、また、近くにいる人々にも、平和の福音を告げ知らせられました。それで、このキリストによってわたしたち両方の者が一つの霊に結ばれて、御父に近づくことができるのです。」(エフェソの信徒への手紙2:14│18)
明治維新前後、日本にプロテスタント・キリスト教が伝えられた時、諸教派の違いを越えた教会づくりが試みられたが成功はしなかった。本格的な世界宣教の時代を迎え、教会一致運動が世界的な広がりを見せ始めた頃にあたる。キリスト教がイエス・キリストの精神に立ち、真の平和を実現しうるか否かが問われる時を迎えていた。