「イエスのみ心」
2024年6月10日付 812号
「どうか、御父が、その豊かな栄光に従い、その霊により、力をもってあなたがたの内なる人を強めて、信仰によってあなたがたの心の内にキリストを住まわせ、あなたがたを愛に根ざし、愛にしっかりと立つ者としてくださるように。
また、あなたがたがすべての聖なる者たちと共に、キリストの愛の広さ、長さ、高さ、深さがどれほどであるかを理解し、人の知識をはるかに超えるこの愛を知るようになり、そしてついには、神の満ちあふれる豊かさのすべてにあずかり、それによって満たされるように。」(エペソ人への手紙3:16-19)
パリの北部、モンマルトルの丘に立つサクラ・クール寺院の天蓋には、十字架が突き刺され茨が絡みつく心臓を開示したイエス像が描かれている。17世紀に聖女マルガリタ・マリア・アラコクがイエスから受けた啓示は「イエスのみ心」と言われる。「多くの人を愛したのに、人々は冷淡にも恩を忘れている」。これがイエスの痛む心だという。以来、信者の間では、イエスのみ心を尋ね祈り、その愛に倣う信心が広がった。