再び同じ過ちを犯さないために
2022年3月10日付 785号
「イエスは、ペトロ、ヨハネ、およびヤコブを連れて、祈るために山に登られた。祈っておられるうちに、イエスの顔の様子が変わり、服は真っ白に輝いた。見ると、二人の人がイエスと語り合っていた。モーセとエリヤである。…ペトロと仲間は、ひどく眠かったが、じっとこらえていると、栄光に輝くイエスと、そばに立っている二人の人が見えた。…
彼らが雲の中に包まれていくので、弟子たちは恐れた。…すると、「これはわたしの子、選ばれた者。これに聞け」と言う声が雲の中から聞こえた。」(ルカ9:28─30、32、34─35)
西方キリスト教の暦は四旬節に入り、イエス・キリストの受難を思い起こし、主を十字架にかけた人類の罪を悔い改める季節。公生涯を共に歩んだ弟子たちでさえ、神のひとり子であるイエスを理解できなかった。天の声の意味するところが分からず、この方を十字架の道に追いやった。再び同じ過ちを犯さないため、今もなお彼らは胸を打ち悔いる。人類が苦悩する今日、今一度創造主に顔を向け、神のひとり子と向き合うことが求められる。