聖母被昇天

2021年8月10日付 778号

 「また、天に大きなしるしが現れた。一人の女が身に太陽をまとい、月を足の下にし、頭には十二の星の冠をかぶっていた。女は身ごもっていたが、子を産む痛みと苦しみのため叫んでいた。…女は男の子を産んだ。この子は、鉄の杖ですべての国民を治めることになっていた。子は神のもとへ、その玉座へ引き上げられた。…わたしは、天で大きな声が次のように言うのを、聞いた。『今や、我々の神の救いと力と支配が現れた。 神のメシアの権威が現れた。』」(黙示録12:1─2、5、10)
 カトリック教会では、8月15日の祝日に黙示録の一節が読まれる。終わりの時に再び来られるメシアの姿をその中に見る。終戦記念日のこの日は、キリスト教会では古くから聖母マリアの永眠を記念していた。聖母マリアは母なるお方であり、キリストの花嫁である教会の柱として敬慕されている。後に、この方が人類の初穂として天にあげられた日として祝われることになる。
 16世紀の半ば、宣教師ザビエルはこの日に日本に上陸した。彼は、日本が母なるものの助けにより救い主を知り、創造主なる神に帰依することを祈った。