神のささやき
2020年8月10日付 766号
「エリヤは、そこにあった洞穴に入り、夜をそこで過ごした。すると主の言葉が臨んで、『エリヤよ、あなたはここで何をしているのか』と言われた。…『出て来て、この山中で主の前に立ちなさい。』主が通り過ぎて行かれると、主の前で非常に激しい風が山を裂き、岩を砕いた。しかし、その風の中に主はおられなかった。風の後に地震があった。しかし、その地震の中に主はおられなかった。地震の後に火があった。しかし、その火の中に主はおられなかった。火の後に、かすかにささやく声があった。それを聞くとエリヤは外套で顔を覆い、出て来て、洞穴の入り口に立った。すると声があった。『エリヤよ、あなたはここで何をしているのか。』」(列王記上19:9、11─13)
イスラエルの預言者エリヤ。創造主の命を受けて国王に回心を呼びかけるべく対峙するも、事はうまく運ばない。失意のうちに山に逃れた預言者に、創造主なる神は再びささやきかける。道半ばにして苦境に陥っても、神の声に耳を傾けるなら、自らのなすべきことを悟る。