地上の働き手

2018年6月20日付 739号

「海沿いの国々よ、わたしに聞け。遠いところのもろもろの民よ、耳を傾けよ。主はわたしを生れ出た時から召し、母の胎を出た時からわが名を語り告げられた。主はわが口を鋭利なつるぎとなし、わたしをみ手の陰にかくし、とぎすました矢となして、箙にわたしを隠された。また、わたしに言われた、『あなたはわがしもべ、わが栄光をあらわすべきイスラエルである』と。…主は言われる、『あなたがわがしもべとなって、ヤコブのもろもろの部族をおこし、イスラエルのうちの残った者を帰らせることは、いとも軽い事である。わたしはあなたを、もろもろの国びとの光となして、わが救を地の果にまでいたらせよう』と。」(イザヤ49・1─3、6)
 主なる神は、地上の働き手を求めていた。イスラエルの名を頂くヤコブの子らは、その最初の働き手として選ばれた。彼ら自身の幸福のためではなく、万民の救いのためであった。それゆえ、彼らは困難な道を歩みながらも、絶えず主なる神に心を傾けた。そのたび神は民を励まし世に送り出していった。