2023年12月20日 / 最終更新日 : 2024年3月7日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『殉情詩集』『田園の憂鬱』『晶子曼陀羅』佐藤春夫(1892~1964) 連載・文学でたどる日本の近現代(44)在米文芸評論家 伊藤武司 細君譲渡事件 昨秋、佐藤春夫の遺族が新宮市立佐藤春夫記念館に寄贈した春夫が父に宛てた書簡の中から、佐藤が谷崎の別れた妻・千代と結婚した1930年の「細君譲渡 […]
2023年11月17日 / 最終更新日 : 2023年11月17日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『日本婦道記』『青べか物語』『樅ノ木は残った』山本周五郎(1903~67) 連載・文学でたどる日本の近現代(43)在米文芸評論家 伊藤武司 不幸な生い立ち 山本周五郎は明治36年、山梨県北都留郡初狩村(現・大月市初狩町)の物置小屋で生まれた。本名は清水三十六(さとむ)。父は博労や繭の仲買人、役所 […]
2023年10月17日 / 最終更新日 : 2023年10月17日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『海辺の光景』『アメリカ感情旅行』『流離譚』安岡章太郎(1920~2013) 連載・文学でたどる日本の近現代(42)在米文芸評論家 伊藤武司 第三の新人 戦後、第三の新人と呼ばれた安岡章太郎は大変ユニークな人生を歩んだ。第一次・第二次の新人がヨーロッパ風の長編小説を目指したのに対して、安岡や吉行淳 […]
2023年9月20日 / 最終更新日 : 2023年9月20日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『女坂』『朱を奪うもの』円地文子(1905~86) 連載・文学でたどる日本の近現代(41)在米文芸評論家 伊藤武司 男の時代に対抗 円地文子は明治38年、言語学者・国語学者の上田萬年(かずとし)の二女として東京市浅草区(現・台東区浅草橋)に誕生。東京帝大教授の父は現代国語 […]
2023年8月21日 / 最終更新日 : 2023年8月21日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『日本人と中国人』『青玉獅子香炉』『阿片戦争』陳舜臣(1924〜2015) 連載・文学でたどる日本の近現代(40)在米文芸評論家 伊藤武司 神戸生まれの中国人 昨年、日中国交正常化50周年を迎えた。国交正常化の翌年、横浜と上海、神戸と天津の間に友好都市の関係が結ばれている。両国は難しい局面をくぐ […]
2023年7月27日 / 最終更新日 : 2023年7月27日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 ガリレオシリーズ『容疑者Xの献身』東野圭吾(1958~) 連載・文学でたどる日本の近現代(39)在米文芸評論家 伊藤武司 専門は電気工学 東野圭吾は大学で電気工学を学んで推理小説家になった異色の作家。高校生のころSF小説を読むうちに興味で書き始め、大学卒業後、技術者として会社に […]
2023年6月18日 / 最終更新日 : 2023年6月18日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『抒情小曲集』『杏つ子』 室生犀星(1889~1962) 連載・文学でたどる日本の近現代(38)在米文芸評論家 伊藤武司 金沢三文豪の一人 金沢市にある兼六園の雪景色はことのほか風趣に富み、そこから犀川をこえて西の方角へ行くと室生犀星記念館がある。「ふるさとは遠きにありて思ふも […]
2023年5月18日 / 最終更新日 : 2023年5月18日 rn-admin 文学でたどる日本の近現代 『雲の墓標』阿川弘之(1920~2015) 連載・文学でたどる日本の近現代(37)在米文芸評論家 伊藤武司 広島に生まれ 阿川弘之は国際連盟が発足した1920年、広島市で生まれた。1600万人の戦死者を出した第一次大戦後の新しい世界秩序が始動した年で、20年ばかり […]