聖週間

2022年4月10日付 786号

 「キリストは、神の身分でありながら、神と等しい者であることに固執しようとは思わず、かえって自分を無にして、僕の身分になり、人間と同じ者になられました。人間の姿で現れ、へりくだって、死に至るまで、それも十字架の死に至るまで従順でした。このため、神はキリストを高く上げ、あらゆる名にまさる名をお与えになりました。
 こうして、天上のもの、地上のもの、地下のものがすべて、イエスの御名にひざまずき、すべての舌が、『イエス・キリストは主である』と公に宣べて、父である神をたたえるのです。」(フィリピの信徒への手紙 2:6─11)
 桜咲く春は、ユダヤ教、キリスト教、仏教など世界宗教の主要な祭りが重なる。西方キリスト教の暦では4月10日の「受難の主日」から復活祭まで「聖週間」を過ごしている。創造主なる天の父が人類救済のために地上に送られた神のひとり子を、不信仰のゆえに十字架に送ったあやまちを悔い改めて、ふさわしい心で復活祭に備える一週間。今一度、神の御業に心を向け、創造主のまなざしでこの世の出来事を見つめなおす時でもある。