神の安息

2021年10月10日付 780号

 「神の安息にあずかる約束がまだ続いているのに、取り残されてしまったと思われる者があなたがたのうちから出ないように、気をつけましょう。わたしたちはこの安息にあずかるように努力しようではありませんか。さもないと、同じ不従順の例に倣って堕落する者が出るかもしれません。神の言葉は生きており、力を発揮し、どんな両刃の剣よりも鋭く、精神と霊、関節と骨髄とを切り離すほどに刺し通して、心の思いや考えを見分けることができるからです。更に、神の御前では隠れた被造物は一つもなく、すべてのものが神の目には裸であり、さらけ出されているのです。この神に対して、わたしたちは自分のことを申し述べねばなりません。」(ヘブライ人への手紙4:1、11─13)
 「神の安息」は神の創造完成の時を示す。人類始祖の罪のゆえに到達し得なかった理想の実現は、後の世に託された。イエス・キリストの到来によって、その実現の時が近づいた。キリスト教徒にとって神の約束が更新され、理想実現の希望が前進したと感じることができた。神の約束は時を経ても変わることなく成就、完成するときまで、人々を導いていく。