救いの計画

2019年9月10日付

 「神の計画を知りうる者がいるでしょうか。主の御旨を悟りうる者がいるでしょうか。死すべき人間の考えは浅はかで、わたしたちの思いは不確かです。朽ちるべき体は魂の重荷となり、地上の幕屋が、悩む心を圧迫します。地上のことでさえかろうじて推し量り、手中にあることさえ見いだすのに苦労するなら、まして天上のことをだれが探り出せましょう。

 あなたが知恵をお与えにならなかったなら、天の高みから聖なる霊を遣わされなかったなら、だれが御旨を知ることができたでしょうか。こうして地に住む人間の道はまっすぐにされ、人はあなたの望まれることを学ぶようになり、知恵によって救われたのです。」(知恵の書9:13─18)

 ユダヤの伝統は、人の生きる道も国々の行く末も、人間的な思考によって見出せるものではないと教える。救いの計画と平和のビジョンは人智を超えた造り主によって与えられるものだと言う。神によって新たにされた魂は、天のみ言と神の霊の働きによって、これを感得する。そして自由と幸福への道を誤りなく歩む。 (I)