イザヤ

2019年2月10日付 748号

 「わたしは、高く天にある御座に主が座しておられるのを見た。衣の裾は神殿いっぱいに広がっていた。上の方にはセラフィムがいた。彼らは互いに呼び交わし、唱えた。『聖なる、聖なる、聖なる万軍の主。主の栄光は、地をすべて覆う。』
 するとセラフィムのひとりが、わたしのところに飛んで来た。そのとき、わたしは主の御声を聞いた。『誰を遣わすべきか。誰が我々に代わって行くだろうか。』わたしは言った。『わたしがここにおります。わたしを遣わしてください。』」(イザヤ6:1─8)
 聖書に登場するイスラエル民族は、ひとたびは王国を建て平和と繁栄を享受したが、その後は、南北に分裂し、困難を極めた。外国からの侵略にも苦しめられた。しかし、危機に陥る民に、創造主は一人の人物を預言者として召し、民にそのメッセージを伝えた。創造主に立ち返り「神の民」としての自覚を取り戻し、主なる神との絆をしっかりと結んでこそ国家の危機を乗り越え、平和と幸福が回復されることを示した。
 イザヤもその一人。従順かつ大胆に神の呼びかけに応えたのだ。(I)